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Falling-4

激しい律動に突き上げられて式は喘ぎ、拒絶していたはずの隹にしがみついた。 「あ……ッく」 猛然と攻め立てられて弛緩したそこは怒張した彼のものを深々と呑み込んで、すでに放たれた白濁に塗れていた。 どちらかが動く度に卑猥な音が生じる。 昼下がりの生温い静寂は二人の荒淫によって乱され続けていた。 外では小雨が降り頻っていた。 繭亡の部隊は偵察のためアジトを後にしており、その間を狙って、隹は捕虜の式を強引に自分の部屋へと連れ去り、床に広げたロングジャケットの上で行為に及んだ……。 「ン、あ……ッ、はぁ……ぁッ」 隹の髪に頬を擦りつけ、式はその頭を掻き抱いた。 「そんなにいいのかよ、式……?」 隹はこの上ない嘲笑と共に、さらに式の奥深くを抉った。 「ッ……!」 「繭亡と比べてどっちが好みだ?」 肉の狭間が聞くに耐えない露骨な水音を紡ぐ。 絶え間ない陵辱でありながらも、同時にえもいわれぬ快楽を流し込まれて式のものはいきり立った。 雫を溢れさせる先端をわざと正面の逞しい腹筋に擦りつけ、達成を自ら早めようと没頭した。 「貴様は暴力的になる程興奮するんだろう? こんな風に、な……」 「ッ」 屹立した楔を握り込まれて式は仰け反った。 「ご立派な本性じゃないか、なぁ?」 隹はそう言い終えるなり式をしごき立てた。 腰の貪欲な動きと手による苛めが重なって、式は切なげな悲鳴を上げ、硬質の皮膚に爪を立てた。 速度は弱まったものの、その都度深部をじっくりと貪るような濃厚な上下運動に変わる。 濡れた己を弄ばれて式はビクビクと打ち震えるしかない。 汗ばんだ肌はあられもない熱を孕んで火照り、正常な思考をものの見事に遠くへ追いやった。 「……もっと……」 その呟きに、隹は荒々しい動きを反芻しながらも、眉根を寄せた。 「まだ……もっと……」 うわ言のように式は繰り返し、隹にきつく抱き着いた。 自ら腰をくねらせて深く交わるようにし、与えられる悦びに涙を流して、切れ切れに嘆息した。 『やめろ、隹!』 つい先程まで、自分を組み敷こうとする隹に、手枷で拘束された手負いの身で精一杯の抵抗を見せていた。 それが、前戯もなしに交わって最初は苦痛に顔を引きつらせていたものの、次第にその表情は快感を覚えて濡れ始め、善がり出し、手錠を外しても一切拒もうとしなかった。 床に腰を据え、己の膝上に式を抱えていた隹は、彼の臀部を掴む両手に力を加えた。 「もっと言えよ、式」 背中の皮膚に彼の爪を感じる。 腰元に絡みついた両足は揺れて、重たげな空気を反った足の先でなぞっているのだろう……。 「俺が欲しいのなら、言え」

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