156 / 198
続・ねこになりたくない-3
「んみゃぁぁ……っっ……!!」
遮光カーテンの隙間から日の光が差す寝室に扇情的な鳴き声が奏でられる。
ベッドに仰向けになった式の股間に顔を埋めた半裸の隹。
左右に太腿を割って容赦なく曝した蜜孔に深々と口づける。
肉芽も、亀裂も、もうとろとろに濡れそぼっていた。
「にゃっ……みゃぅぅっ……んにゃぁ……っ」
音が立つほど激しく吸い上げてみれば溢れ出た愛液でさらに潤う始末。
放置せずに痙攣しがちな熱源にも舌先をそよがせては、皮を剥いたばかりの天辺を集中的に舐め上げる。
純潔なるペニスと蜜孔に交互に真心こめて尽くしてやった。
「す、い……っ……っ……っ……」
乱れたシーツの上で式は痛々しげに仰け反った。
不敵な舌の標的となった肉芽を満遍なく攻め立てられ、執拗に嬲られて、怖いくらいの恍惚感に脳天を射抜かれた。
「ん、んっ、ぅ、ん、んっ、ぅ、ん……!!」
射精を伴わずに達した。
目の前が爆ぜるような絶頂に呼吸も忘れて心身ともに呑み込まれた。
「っ……はーーーッ……はーーーッ……はーーーッ」
隹はもぞりと身を起こした。
添い寝するように隣に横たわり、胸を大きく上下させて不慣れな絶頂の余韻の虜になっている猫又を覗き込んだ。
額に張りついていた髪の毛を一本ずつ取り除いてやる。
黒猫耳を、頬を、愛おしげに撫でる。
「式」
指をぱっくんされて隹は鋭い目を見張らせた。
猫の姿でいるときだって過剰にじゃれついてこない猫又に、ぺろぺろ、はむはむ、まるでマタタビ扱い、しつこく甘噛みされまくった。
ごろ、ごろ、ぐる、ぐる
正直、発情期の式に溺愛欲が止まらず、いつまでも好きなようにさせてやりたい気持ちもあったが。
隹は式から指を引き離した。
そのまま熱くヒクつく蜜孔へ。
「ぅなぁ……?」
最初は触れる程度だったソコに、慎重に、中指を沈めていく。
愛液に塗れながらも窮屈な窄まりを残酷に拡張していく。
「ひ、ぅ、ぅっ、にゃぅっ」
「痛いか?」
伸びやかなテンポで抜き挿しされる指。
念入りでいて傲慢な指姦に式の細腰は独りでに跳ねた。
「わか、らな、っ、へ、ん、からだ、変……っ」
「この辺は。どんなだ」
第二関節まで捻じ込んだ先で隹は式の腹側を緩々と引っ掻かいた。
途端に増した肉圧。
出来上がって間もない膣孔が悶々とうねり蠢いた。
「感じるか?」
式は答えられない。
シュンと垂れた黒猫耳。
半開きの双眸がぽろぽろ涙をこぼした。
「ぁっ、隹、っ、す、い……っ……みゃぁぅっ……」
名前を呼んで鳴くことしかできずにいる式に隹の溺愛欲は治まることなく狂的に上昇する一方だった……。
ともだちにシェアしよう!