「は、あ……っぁ……！」 壁にもたれて立つ式は今にも崩れ落ちそうな様子だ。 剥き出しの太腿を肩に引っ掛けた敵幹部は捕虜の股間に深々と顔を埋めている。 延々と啜り上げる。 荒々しくむしゃぶりつき、吸い、乱暴な舌で奥まで抉じ開けては唾液を流し込む。 「ああああ……っ」 ジャケットを羽織る上半身をガクガクと揺らし、隹の髪を引っ掴み、式は深く頭を垂れた。 「も、やめ……っこの、変態鬼畜ッ……あ……んっ……だめ、だっ……だめ……っ」 ぷくりと育った肉芽まで舐め上げられる。 あっという間に唾液と蜜で濡れそぼった亀裂。 勃起したペニスの先までしっとり濡れ、脈を走らせ、虚空でビクビクと痙攣する。 とうとう自身を支えきれなくなった式が壁伝いにずるずると崩れ落ちていった。 隹は忠実に後を追う。 服の内側で当に硬く張り詰めた雄の象徴。 柔くあたたかな膣孔を貫いたときの愉悦を想像し、さらに熱く滾らせていく。 「いやだッ、やめろ……ッ頼むからそれだけは……ッ」 「お前の哀願か。いいな。そそられる」 「ッ……痛いッ……むり、むりだ……！」 双球下に位置する膣孔に肥大したペニス亀頭をあてがわれ、強引に押し開いてナカへ挿入ってこようとする隹に、式は何度も首を左右に振った。 我が身に覆いかぶさる敵幹部を半開きの涙目で見上げる。 震えっぱなしの潤んだ唇をぎこちなく動かす。 「お願いだから……優しくしてくれ、隹……」 粘膜のせめぎ合う窮屈な肉壺。 ゆっくりと行き来する雄々しいペニス。 逞しく膨れ上がった熱源が膣孔の火照りを得、もっと熱く育っていく。 「あ……っん……ン……っは……」 隹が羽織っていたミリタリージャケットを裸身に引っ掛け、式は、床の上で悩ましげに身を捩じらせる。 限界まで左右に開かれた両足。 爪先から頭の天辺まで行き渡る発情感が甘い眩暈を及ぼす。 じっくりと拡げられて。 時に肉芽を小刻みにくすぐられて。 「い、や……ぁ……」 嬌声を滴らせてだらしなく濡れる唇に隹は釘づけになっていた。 「お望み通り、お前を優しく貫いてる、式」 「あっ……あン……っ……す、い……」 「たんまり注いで種付けしてやる」 「っ……だ、め……それだけ、は……ンっ……」 「欲しがるみたいに締めつけてくるじゃねぇか。ほら。もうこんな奥まで……届く」 コリコリした子宮口を押し上げられて式は仰け反った。 おもむろに切り替えられた速度。 怒張したペニスで膣孔の奥を連打され、膨れきった肉芽を指の腹で念入りに愛撫され、音を立てて突き上げられた。 「どっちでいくんだ、式、女としてか……？　それとも男としてか？」 「おれ、は、男だっ……お前のこどもなんかっ……孕まな……っ」 「俺は欲しい、喉から手が出るくらい、お前とのこどもが」 子宮口にまでめり込んだペニス。 獣じみた息遣いを繰り返し、隹は、自分の真下で陶然と身悶えながらも種付けを拒む式に鋭く笑いかけた。 「だすぞ、式……」 「いやっ……やめ……ッ」 「これでお前は俺の立派な伴侶だ、有難く思え……ッ」 「ッッッッ」 式の膣孔底で隹は射精した。 何者にも代えがたい愛しい捕虜に全力で種付けした。 隹の、きてる。 おれの、なかに、こんな、たくさん……。 「は……あ……っっっ」 無防備に喉元を曝して式も達した。 ビクつくペニスから白濁を迸らせ、敵の子種が目下注ぎ込まれている膣孔を熱く蠢かせ、目の前が爆ぜるような絶頂に撃ち抜かれた……。 どくん……っっっ 「また……っきて、る……ッ隹の、熱いの……っ」 「は……ッまだまだ……お前の胎、もっと満たさないと……な」 「っ……隹……隹……」 敵同士でありながらツガイとして結ばれた二人。 「もうじき臨月に入るな、式」 「この子が産まれたら共に力を合わせて貴様を、隹」 未だ殺意は入り乱れるものの、なんだかんだ言って運命に繋がれた二人。