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ヴァンパイアはあなた-8

「何だ、お前、人間の女にされたことないのか」 「ッ……下世話な……も、やめろ……ッ……こんなこと……なん、で……」 先程とは違う涙で潤んだ切れ長な双眸に「ただの気紛れだ」と青水晶は返事を。 いつになく緩やかに突き入れる。 荒淫でいくらか緩んでいた肉孔に肥大したペニスをゆっくり挿入していく。 ゾクゾクとした何とも言えない感覚に喉骨を震わせている式を見つめたまま抽挿を始める。 まるで初夜のような腰遣いで。 唾液で濡れそぼったペニスを頻りに撫で上げながら。 「あ、いや……っ」 これまでの夜と全く違う反応を見せる捕虜に視線を束縛される。 もっと色んな姿を見たいと、いつもと違う行為に積極的に及んでみる。 独りでに硬くなっていた胸の突起を舌尖でねっとり可愛がる。 おもむろに上下の唇で挟み込んで啄み、緩々と小刻みにしごく。 「や……!!」 抗えない。 こんな夜、今までになかった。 どうすればいい。 憎くてならない吸血鬼に、いつの日か殺すべき隹に。 こんなにも感じてしまうなんて。 「ちゃんと達してみろよ」 「あ……っあぅ……んっ」 「男らしく、な……たんまりだしてみろ、式……」 「あっあっだめ……っあぁぁあ……っ!!」 先走り溢れるペニスの先端を集中的にしごかれながら肉奥を規則的にしっかり突き上げられて式は涙ながらに絶頂した。 どれだけ乱暴に虐げられようと己を見失わなかった捕虜が快楽に完全に堕落した夜だった……。 捕虜の微かな甘い悲鳴は別室にいる阿羅々木の耳にも届いていた。 時は暁。 もうじき太陽が昇る。 ほんのひと時、隹に抱かれて過去の悪夢を忘れ去った式。 阿羅々木は口惜しく思う。 今は封じたこの牙でもたらした悪夢の底に沈んで永遠に囚われの身であればいいと願う。 「……純粋で穢れなきまま悪夢に溺れていくお前はきっと何よりも綺麗だ、式」 太陽が昇る。 窓辺に立つ阿羅々木はうっすら目を細めた。 その手に握られているのは。 捕虜なる式の運命。 式の両親の血がこびりついたままの指輪は朝日を浴びてそれは呪わしく輝いた……。

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