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大事件勃発

 俺は大学でアルバイト情報誌をパラパラめくっていた。なんか不毛な毎日を送っていることに気がついて、少し生産的なことをしてみたくなったんだ。働けば、気が紛れるだろうしね。  遅くまで働けるし、条件面もよかったからレンタル屋に決めて電話をした。明日さっそく面接。ジ一ンズよりチノパンのほうがいいかな?こざっぱりしたほうがいいよね。ちょいとユニクロにでもいって爽やかな衣装を買い込みますか。  大学をでて店にいき、パンツとシャツ、手触りのいい長Tを買った。綺麗なピンク色のシャツがコウタロウに似合いそうだったけど、何の理由もないのに買うのって変だと思いなおす。 バイト初給料記念だ、ありがたく受け取れ!って渡すのはアリだよね(まだ採用になっていませんが、なにか?)  本屋に向かって歩き出したところで電話がなった。ディスプレイには『松田』の文字。 「おう、どうした?」 『さとし、ちょっとまずいことになるかもしれない』  いつになく物騒な松田。いったい何だ? 「まずいってなに?出席は計算しながら休んでるから大丈夫だと思うけど?間違ってた?」 『そんな呑気なもんじゃない。俺の情報網でマ一クしていたからキャッチできたんだぜ』 「いや、だから何がですか?マツダサン」 『眼鏡男と村井が連れ立って帰った』 「ちょっとそれ、どういうことだよ!」 『最近村井がおかしかったんだわ。それで俺気にしてたわけ』 「俺コウタロウがおかしいなんて気がつかなかったよ!」 『それは村井がお前を避けてたからだ。3日くらい顔合わせてないだろ』 「そう言われたら……そうかも」  コウタロウが俺を避けるなんてショックだ。それも人に言われて気がつくなんて。 『避けられた、ヒドイわ~ってのは後にしろ。眼鏡は自宅通学だから、たぶん村井の部屋にいったと思う』 「えええ~~えええ~~なんで、なんでよ!あいつ俺に3Pとかいってくるような奴だぜ?コウタロウだって知ってるんだぞ」 『色んな意味であのメガネはやめとけって言っただろ、俺』 「それはわかったよ。でもなんでコウタロウが眼鏡男子と一緒なんだよ」 『問題はな、誘ったのが村井だってことだ』 「ど、どういうこと?」 『わからん。眼鏡が涎をたらす勢いな顔だったって、目撃証言がある』 「誰だよ、それ!」 『俺の彼女だよ!』  それなら信じていいだろう。でもなんでそんなことになっているのか信じられない。 『とりあえず電話して、むら』 ブチ  松田の電話を途中で切って、コウタロウにかける。留守電で繋がらない。俺は地下鉄の駅にむかって走り出した

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