38 / 68

第38話

 部長の長い指がズボン越しに 触れると、オレの身体はビクンと反応する。 「……っふん」  その瞬間、部長の顔はニヤリと ほくそ笑みわざと布越しに指を滑らせた。 「んぁ……んあ」 「強情な奴だな、欲しいんだろう?」  そんなの言えるわけない。 言ったら何されるかわからないじゃないか。  「ここ、こんなに濡らして」  そう言うと手で揉み込むに触れられる。 「あっ……はぁん」  駄目だ力が抜けて行く。 なんとか抵抗していたものの 息は上がり、身体は熱を帯びて 解放されたいと訴えた。 「大人しくしていろよ」  部長がそう耳許で囁いただけで オレは声が漏れてしまいそうでぐっと堪える。 彼はそんなのすら楽しむように、 ガチャガチャとベルトを外し始め、 スッと冷たい空気を下半身に感じた瞬間、 慌てて視線を送るとあっという間に脱がされていた。 「あ……待って」 「嫌だ」  部長は構わずオレの足を広げると 中心部に顔を埋めオレのそれを迷わず 口内へ含んだ。 「あっ……やっ…」  生温かな感触とヌルっとした 動きに声を抑えるなんて器用な事出来ない。 「あん……はぁあ…んっぁ」    引き離そうと伸ばした手からは 力が抜け、部長の整えられた髪を くしゃくしゃにするだけだった。 「あんっ……はあ…んっ……あん……はぁあ」  慣れない行為は信じられないくらい早く 限界を告げる。 「っ……だめっ……出ちゃ……はな」  離して、そう告げるつもりが、 部長がまるで全て飲み込むように オレのペニスを根元まで咥え込むと ジュルっと音を立て吸いあげた。 「ひゃ……ぁああ」 オレの我慢なんてなんの意味も持たず、 呆気なく部長の口内へと欲望を解き放って しまい、オレは快楽とは違う恥ずかしさで 穴があったら逃げ込みたいと 思わずにいられなかった。

ともだちにシェアしよう!