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第37話

「あっ……んっ……はぁ」 首筋に吸い付かれたまま 器用にシャツのボタンを外して 露わになる胸元に熱い唇が移動する。 「んっぁ……」 部長の柔らかな感触が 身体に触れた途端、 オレは思わずビクンと仰け反った。 「敏感だな」 部長の言葉に反応したオレの目線に チラリと見えた表情は、 いつも以上に意地悪で ニヤリと笑っている。 「やっ……ぁあ」 やめて!そんな物言いは通用しない。 部長は構わずねっとりした舌を わざと見せびらかし、 乳首をジュルっと舐め始めた。 「ひゃ……っ」 二回目とは言え、 男の乳首がこんなに感じるのか と思うくらい甘い疼きが 下半身に直撃。 「んぅ……んん」 オレは耳に届く 自分の声が恥ずかしくて 咄嗟に手で口を覆う。 でも小さな抵抗は 直ぐに部長によって 外されてしまうだけ。 「駄目だろう? ちゃんと啼かないと」 「やっ…あん……はぁあ」 意地悪な言葉と共に 舌と長い指で両方を 攻められたらもう止まらない。 「いい子だ」 「あんっ……はぁん」 部長の指と舌は円を描くように オレの乳首をゆっくり攻め、 それが長いこと続く。 「もう……そこ……やっ」 「嫌? ならどうされたい?  ちゃんとお強請りしないと」 この人本当に意地悪だ。 オレは生理的な涙が溢れて 声にならない。 「しょうがないな…… 許してやる」 言葉通り部長は胸元から 離れ、長い指はオレの 下半身へと伸びた。

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