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第39話
荒い息遣いの中、ボーっとする
視線で部長の顔を見ると、
俺が出した白濁をわざと喉を鳴らし飲み干す。
「っ……」
火を噴きそうなオレとは違い
部長の顔は涼し気でオレの視線に
気が付くとニヤリとした。
「濃いな」
「やっ……」
本能的に逃げようとした。
でも、イッたばかりの身体は
思うように力が入らず、
簡単に引き戻されてしまう。
「やだ……」
まるで駄々っ子なオレ。
それでも部長がそのまま許してくれるはずもなく
足を広げられ、有り得ない所に舌が這う。
「やっ……汚っ……」
そんな場所誰にも触れられた事ないのに。
逃げようと必死に抗うオレをソファに縫い付け、
部長はオレの秘部にヌルリと舌を這わす。
「ひゃぁ……」
この人には戸惑いと言うものはないのか?
部長が舌を動かす度にヌチャと卑猥な音が
耳に届き、感じた事のない感触と羞恥な事実に
気が変になりそうだった。
「あっ……ぁあっ…やっ……ああ」
ようやく舌が離れされたのは
オレの声色が変わった頃。
自分でも恥ずかしいくらいそこがヒクついている。
でも、息つく暇もなく部長は自らの口内へ
長い指を含むとたっぷりと唾液を含ませて
オレのそこへ当てがった。
「待っ……無理っ…やだ……」
いくら経験がない鈍感なオレでも
何をされるかなんて一目瞭然。
「……大人しくしてろっ……」
自分の下で聞こえる部長の一喝。
でもなんでだろう……いつもの余裕が
ないように聞こえたのは気の所為じゃない。
それでも当てがわれた指が自分の中に押し入るのを
感じてそれすらも考える余地はなかった。
「ぐっ……う……っ」
容赦ない異物感と苦しさに
俺は生理的な涙を零す。
「……きついな……っ」
下の方にいた部長は一言そう呟いて
苦しさに喘ぐオレの耳許に唇を寄せた。
「うっ……くっ」
「直ぐ良くなる……」
聞こえたのは熱を帯び吐息交じりの声。
内部で部長の長い指が不規則に動くのを感じ
涙目になりながら薄目を開けると、
部長の顔は切羽詰まったように表情を浮かべている。
こんな姿で内部を犯されているのに
オレはドキッとした。
そしてある一点で俺は悲鳴にも似た声を出した。
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