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第40話

 部長の指がそこをピンポイントで 動かす度、ゾクッとした電流が 背中を駆け巡る。 「やあ……んっ……ぁああ…… そこっ……変っ……やあ」  嫌だ……そう思っているのに オレの意志とは関係なく腰が揺れる。 「はぁ……」  耳に掛かる部長の息は先ほどより熱を帯び、 呼吸が荒くなっている。でも俺は 可笑しくなりそうな感覚にそんな事 気にしている余裕がない。  いつの間にか内部の指が 三本に増やされているなんて気づきもせずに 達してしまいそうな感覚を必死に抑え込んだ。 「ああ……もう……はぁあ」  もう駄目……限界だと思った瞬間、 部長の身体は離れ、ズルっと指が抜かれた。 「あっ……はあ……っ」  まるで自分の身体じゃないみたいにふわふわして 指が抜かれた場所がヒクつく。 薄目を開けると部長は着ていたスーツを脱ぎ、 ほどよく鍛えられた裸体を見せ俺に覆い被さった。  「ぶちょ……」  呼びかけて塞がれた唇。 最初は啄むように段々深く重なるそれは 甘ったるい感触でゾクゾクする程気持ちいい。 しかし、オレの下腹部に当たる硬い感触にオレはハッとする。 「力……抜いていろよ」 そう告げられ、その硬くなった 大きなものがオレの中に入るって気づいて オレは慌てた。 「待っ……無理っ……絶対無理……っ」 だけど、既に上に覆い被さられているオレに 逃げ道などなく、腰を引き寄せられると 大きなそれを当てがわれる。 同時に放置されていた乳首にヌルっと した舌が這わされるとオレは身体を仰け反らせた。 「あっ……やっ…」  その隙だった。オレの内部に 部長の硬いモノがゆっくりと挿し込まれ オレは苦しさと痛みに顔を歪めた。 「ぐっ……む……りっ……っ」  部長は器用にオレの乳首を転がし、 反り立つ部長のそれを奥へと進め 苦しそうに耳許で囁く。 「湊……力抜け……くっ……」  湊――普段そんな呼び方しないのにズルい。 オレはドキッとしながらも息を吐く努力をすると 一気に部長の硬いそれが奥へと押し入って来た。 「ああっ……ふっ……くぅ……」  見開いた目には部長の苦しそうな歪む顔が 映り込む。部長……。 オレは苦しさに息絶え絶え。 挿入されたと同時に萎えたオレのペニスを 部長が長い指で扱き出せばオレの声は苦しさから 快楽のそれに変わった。

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