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第41話

 「動くぞ……」  ちょっと待って……なんて言えるはずもなく 部長が俺の中で動き出した。 「あっ……んはっ……ぁあ」  自分の声とは思えない甘ったるい声。 内部を擦られる度に聞こえるクチュっと した水音がオレの理性を欠いていく。  「あん……っん……うぁんん」  突き上げられるのと同時に 歯列を割って侵入してくるヌルっとした感触。 キスをされているのだと気づくのに数秒。 部長がくれる初めての快楽は眩暈がした。  「んっ……ふっ……んん」  舌が絡み口内を生き物のように這い 回る中で、下から突き上げる熱い塊は 容赦なくオレの内部を突き立てる。 「あっん……はぁん……っあん……っ」  合わさった唇が離れていくと どちらともつかない銀色の糸を引き 部長の唇を怪しく光らせた。  「……湊っ」  明らかに切羽詰まった声。 熱い息が耳許を霞め、瞬間、 部長の律動が激しくなる。 「あんっ……ぶちょ……ぁァ…はぁ…… ああっ……」  俺は崩れ落ちそうな感覚を 目の前の身体にしがみつくことで耐えた。 「はぁ……気持ちいい?」  そう問う顔は少し眉を顰め色っぽい。 「……っそんな………アんっ……」  人に訊いておいて言葉にする前に ある一点を突き上げるよう擦られ 俺は喘ぐ事しか出来なかった。 「お前の弱いところはここだろう?」 「あん……っ……ああ……ひゃっ……」  部長は意地悪く突き上げてオレの顔を 確かめる。そこを硬いペニスがグチュリと突く 度、オレは甘ったるい声で啼き、オレのペニスは 反り返り蜜を溢れさせた。 「あん……っはぁ……なんっ……来る」  覚えのある感覚。その波は 段々と近づく。部長は深く息を吐き オレの耳許に顔を埋め一層律動を速めた。 「やっ……ァああ……はぁあ……ああ」  ……もう駄目――。    部長が一点を突いた瞬間、 オレは白濁を勢いよく飛び散らす。 「くっ……」  それとほぼ同時に部長は声を漏らすと、 オレの中で熱い何かが弾けた。  

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