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第55話
袋を揉みながら根元まで咥え込んで何度となく吸い上げる。
「あぁ……やっ……あん……はぁあん」
限界が近いのか口内で一之瀬のペニスは体積を増す。
「だ……め…っ離し……て……あぁあ」
「イケよ」
咥え込んだままそう伝えると、一気に吸い上げた。
「ひゃん……はぁああ……ぁぁァ」
ドクンと脈打ち口内へと白濁が注ぎ込まれ、俺は迷わず喉を鳴らして飲み干す。一之瀬は顔を覆ったまま
肩で呼吸し耳は真っ赤に染め上げている。ちょっと虐め過ぎたか? いやそんな事はない。
「湊……」
耳元で囁けば身体はビクンと跳ね、更に真っ赤に染まる。覆った顔を見たくて腕を外すと顔をプイっと背けられた。
「気持ち良かったろう?」
訊いたら尚更こちらを向いてはくれないだろうと思いながらも訊きたくなる。案の定一之瀬は俺をバシバシと叩いてまた顔を隠してしまった。本当に反応が面白い。
「ベッド行くか」
俺はそう言うと未だ顔を隠している一之瀬をひょいっと持ち上げてソファから抱き上げた。
「わっ……ちょ……」
「暴れるなっ」
少し声を荒げて注意すると、一之瀬はシュンと大人しくなり顔を俺の胸へと埋めた。俺は構わず一之瀬を
ベッドへと運び、寝かせると覆い被さるように上に乗った。
「湊……」
一之瀬は恥ずかしそうにこちらを向いてムッとした表情を見せる。
「オレだけズルい……」
そう言われてもね。ムスッとした顔はまだあどけないな。俺も実年齢より若く見られがちだが一之瀬程じゃない。高校生でも犯しているじゃないかと錯覚さえ覚えるほどだ。
「オレもする」
「はい?」
今なんて言った? 気のせいか? いや待て確かにオレもすると言ったか。
「必要ない」
内心動揺しまくりで冷静なふりをする。気づかれてないよな? 一之瀬が俺の? 考えただけでもヤバい。
俺は平静を装いながら断るとますます膨れっ面になった。
「するったらするの」
そう言うとオレは一之瀬に押し倒された。待て落ち着けこれは駄目だって。
「無理しなくていいって」
「無理なんかしてない」
意外とメンタルは強いと思っていたけど、ここまで強情とうは。しかしこの展開は許しては駄目だ。
なんとか阻止せねば。
「したことないだろう?」
「聖夜だってなかったでしょ」
うっ!それはそうなんだけど。駄目だ流されるな。この展開は望まない。だが一之瀬は俺のズボンに
手を掛けチャックを下ろした。
「待てって」
「嫌だ」
本当に強情だな。弱い奴なんて思ってた俺はなんなんだよ。抵抗虚しく俺の息子は一之瀬の手によって顔を出す。内心やめろ!と叫んでみてもダメで一之瀬は俺のペニスに口を付けた。
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