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第31話

脱がされたそこは 生温かな空気に晒され、 人生で一番の羞恥に オレの目からは涙が溢れた。 「泣くなよ……」 部長はそう甘く囁くと涙にキスを落とし、 ゆっくり唇に下りてきて、 先ほどとは違う、甘くて優しいキスをする。 「ん……っ……ふっ……」 とても不思議な感覚。 部長のキスはオレにとって人生最大の 羞恥に震えていた身体も、 流した涙もピタリと止め、 「んぅん……ふっ……」 オレは自分の濡れた息遣いと、 身体に走る甘い疼きに、 まんまと彼の腕の中に落ちていった。 「……湊」 そう囁かれた瞬間、部長の手は オレの下半身へと伸びで行き、 大事な部分に長い指が絡まる。 「あっ……ん」 思わず発した声に、目の顔は耳元で クスリと笑うと、オレのペニスを 握りこんで上下に扱き出した。 「あっ……ん……や……ふぁ……」 クチュリと部長の指が動く度に いやらしい水音が耳をつき、 濡れたペニスは張り詰め蜜を垂れ流す。 「あぁ……ふぁ……はぁ……はぁ…あ」 「気持ちいいだろう?もっとよくしてやる」 待って……これ以上なにを……。 オレはそう言葉にしたかったのに、 突然のヌルっとした 感触に身体を仰け反らせた。 「はあ……ひゃ……んっ…っぁぁあ」 なにかがオレのペニスに絡みつき、 ジュルジュルと音を立てられると、 それが部長の口内だと嫌でも理解する。 「まっ……ん……汚……」 オレは引き離そうと必死で手を 伸ばしても、その間、部長の舌は 先端から根元を行き来し、 ジュルっとキツク吸われてしまえば、 オレの小さな抵抗は、 髪を搔き乱すだけとなり、 部長はギリギリまで オレのペニスを飲み込んだ。 「あん……やっ……はぁん……ぁああ」 もう……駄目……。 予想以上の快楽にオレが 身を震わせたと同時に、 根元から先端を吸いつくすように 舐められれば、オレはもう限界。 「ぁぁあ……イくっ……あああ」 喘ぐだけでなにもできなかったオレは ありえないことに部長の口内で果てた。 「はぁ……はぁ……」 まずい、怒られる。そう思ったのに、 部長はズルリとペニスを口から出すと、 オレの顔の前でゴクリと 喉を鳴らせて見せ、クスっと笑う。 「濃いな……」 部長の一言に、 オレは顔から火を噴きそうな 勢いで真っ赤になり、 クスクス笑う部長の胸元に顔を埋めた。

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