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第4話
湊side
つい勢いで分かりましたと
言ってしまったけど────、
あの2人とお酒って……。
パソコンに目をやりながら
後悔だけが頭を過ぎる。
あの2人は同期だし
全然問題ないけど
俺居る場所ないじゃん。
そもそもなんで俺が誘われた?
部長を見るといつにも増して
眉をしかめている。
あの人が俺を誘うわけないし
きっと言い出したのは課長だ。
課長は男前で優しいし
俺も尊敬しているけど
問題は部長────。
「うっ…………」
俺が何気に視線を向けると
部長がこちらを物凄い睨んでる。
歓迎されてないのは
その視線で明らか。
「はぁ…………」
思わず自分に溜息が漏れた。
あの時断ってたら…………。
いつもなら仕事が終わるのが
楽しみな筈なのに
今日は気が重い。
その日はいつも以上に
痛い視線を感じながら
俺は会議の資料を作成して
その日の仕事を定時に終わらせた。
さて、どんな顔して行こうか……。
「一之瀬、呑み行くぞ」
爽やかな声は課長。
なんだか愉しそう。
その横で不機嫌そうに
不貞腐れているのは部長。
俺は内心ビクビクしながら
2人に合流した。
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