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第7話

ベロンベロンの一之瀬は スーツを乱して気持ちよさげに 水をごくごく。 全くどうやって連れて帰ろって? しかも自宅なんか知らねーし。 タクシーに乗せて1人で帰すか? 俺が頭を巡らせていると 一之瀬の目はどんどん目が座り こちらをじろりと見ると 口を開き始めた。 「ぶちょって なんれムスッとしれるんれすか?」 呂律が回ってねーよ! 「顔はかっこいいろに 眉いつもよっれるし……それり おれらけいつも追い払われるし なにらいけらいんれすか?」 もはや何言ってるかわからんし、 どうせ日頃の鬱憤だろうが…………。 「部長きらいらよ────っ」 あーうっせいこいつ!絡み酒か? 「#*○※♪☆★△▲□」 だ────もう日本語にもなって ないしうるさい!黙れ!! そう思った直後自分が何をしたのか 理解するまで数秒──── ハッとした時には遅かった。

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