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第13話
聖夜side
俺はガサガサと資料を漁る。
ページの捲る音と
紙独特の匂い。
意外と嫌いじゃないこの感じ。
が、しかし────、
どこからともなく
カツカツと足音が近づく。
俺が嫌な気配に振り向くと
目の前に表れたのは
他でもなく一之瀬だった。
「部長っ────」
俺が状況把握する前に
一之瀬の勢いに押され
俺は持っていた資料を
バサッとその場に落とした。
「部長っ────あの」
一之瀬は身を乗り出して迫って来る。
「な、なんだよ」
内心あたふたしてる俺だけど
目の前の顔は真剣な表情で近づいてくる
「昨日のあれはなんですか」
ギクッ!!それは────、
「説明してください」
こ、こいつ見かけによらず
メンタル強い!?
この俺が一言も返せずタジタジ。
まるで立場が入れ替わったように
俺は資料棚に追い詰められた。
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