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地獄 2
──ふ、と目が覚めた。
こうして目が覚めるのも何回目だろう。
目線の先には洗面台。
もう水を飲む気力も立ち上がる体力もない。
…そういえば最後に水飲んだの、いつだっけ
まともなご飯なんて、昔過ぎて覚えてない…
そもそも監禁される理由もないのに。
何で俺はこんなとこで動けなくなってんの。
ギリ、と。
歯を噛み締めたいのに、それすらの体力もなくて。
俺が、何したんだよ
そう叫んだつもりが
実は口も開いてなかったことに気づいて
何故か涙が零れ落ちた。
──惨めだな、俺
死に物狂いで生きてきた人生の終わりがこれかよ。
だっさ。
はは、と
乾いた笑い声も、声にならずに消えてゆく。
───もう、死んだ方がましだ
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