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地獄 3
逃げ道という逃げ道を塞がれて。
人間としての尊厳を奪われて。
信じて待ってる助けも来なくて。
もう、限界。
あんな野郎の玩具になるくらいなら
死んだほうがましだよ。
そんな事を考えているうちに、だんだんと視界が白けてゆく。
いつもと違う、眠りの入り方。
あ、俺死ぬんだ。
ナイスタイミングじゃん。
軽口を叩いている間にも、意識は更に朦朧としてきて。
これが最後の言葉か、なんて思いながら
瞼が自然に降りてゆく。
完全に目が閉じて、視界が真っ暗になって。
あとちょっとで眠りにつく、という時に
寝室の方からピピッ、と
カードキーでドアを解除する音が聞こえて。
誰が来たのかと探ろうとするも
久しぶりに誰か人が来たという
安堵と体力の限界で、
そのまま意識を失った。
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