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地獄 11

「ぁっ…っ…ぅあ…」 ギシギシとベッドが軋む音が響く。 「オイ、力抜くな…腰上げろ」 後ろから激しく突きながら、尻を勢いよく叩かれる。今まで、気を失いそうになる度に叩かれていたから臀部は真っ赤に腫れていた。 何回も気を失いかけた。何回も過呼吸に陥った。しかし目を閉じる事を許して貰えず、尻は真っ赤に腫れ上がり、こめかみの傷は更に抉れた。後ろからの行為では両肩が外されていて腕が使えなかった為、肩に負担がかかり両方とも赤黒く腫れてしまっている。 ちらりと窓を見ると、景色はだんだんと白んできていた。 もう、朝… 限界だ。これ以上意識を保てない。 「…も、っむり…っ、あ゙ぁっ!」 意識を手放そうとすると、肩を強く押し付けられる。 ちらりと視界に入る、変色しきった肩はグロテスクだ。 「あ゙っ…、ぅあ…ぅ…」 言葉を成さない声が漏れる。 「…チッ、そろそろ限界か」 若頭がそう呟くと、垂れた髪をかきあげながら一層激しく突いてきた。 「…っ、…!!、」 自身の血液が潤滑油となっていた為、もはや痛みは感じなかった。しかし何回も最奥に出されたもののせいで、お腹はパンパンに膨れている。 「…クッ」 小さなうめき声と共に、若頭の欲望が奥に吐き出されたのを感じた。 「…っっ!!」 ずるりと抜かれた瞬間、ベッドに崩れ落ちる。 「…ぅ、あ…」 中に吐き出された大量の白濁は、太腿を伝ってシーツにシミを作っていた。 やっと…解放された… だんだんと白んでゆく意識に逆らわず、俺はゆっくりと瞼を閉じた。

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