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どうしたらいい…side :継①

詩音に逃げられ鍵まで掛けられ(泣)、微妙な空気感のまま、その夜、俺は無理強いはせず同じベッドで、ただ詩音を優しく抱きしめた。 詩音の双丘に当たる、俺の固いモノが気にはなったが、『匂いで気持ちがわかる』と言った通りに、俺は詩音の不安な気持ちを匂いで感じ取り、何も仕掛けたりはしない。 これは相当の理性を必要とする行為だ。 じゃあ、詩音から離れたらいいじゃないかと思うけれど、こんなかわいい生き物からは、ひと時も離れられない。 いくら『運命の番』とはいえ純真無垢な詩音に、プロポーズとセックスが同時でさっさと番にしてしまい、肝心のご両親への挨拶はその後で、怒涛の如く一変した心と身体が伴わずに不安になるのは当たり前だ。 それに俺はヤりたい放題詩音を抱きまくっている。 四六時中詩音のことばかり考えて、好きで好きで押さえようのないこの想いをどうしたらいいんだろう… 悶々としながら、微塵も治まる気配のない、節操のない下半身を自分で宥めてこようと、詩音を抱きしめた腕を解き身を起こしかけた。 その途端にふわりと俺を誘うフェロモンが詩音から溢れ出した。 「うっ…詩音…この香りっ… 俺、今夜はソファーで寝るから、お前はここで休みなさい。」 顔を真っ赤にして俺は慌てて詩音から離れようとした。 ところが詩音は俺のスウェットの裾を掴んでいた。 これでは離れることができない。 何てかわいいことするんだ!! ますます下半身にクるじゃないかっ! 返事もせずに黙って俯き、ぎゅっと握りしめている。 詩音が言葉に出来ない分、ますます甘く狂おしい香りが部屋に充満する。 「詩音…離してくれないと…俺はまた…お前を抱き潰してしまうよ? いい子だから、今夜は別々に休もう。」 その手をそっと外そうとした時、頬を上気させ涙目の詩音の視線と交わった。

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