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どうしたらいい…side :継②

その必死な様子に俺もドキドキしてきた。 「…詩音…頼むから…」 突然、とすっ と詩音が胸に飛び込んできた。 甘い…蕩けそうな匂いが鼻を擽る。 俺に縋り付いて、イヤイヤと首を横に振っている。 どうした?何だ? 離れたら不安なのか? でも、俺、抜かないともう限界だぞ? どうしたらいい? 男のプライドをかけて暴発だけは避けたい。 「…継…行かないで…」 ドスドスドスドスドスッ あぁ、ヤバい、キューピットの矢が100本くらい命中した。 「詩音っ!頼むから…そんなかわいいこと言わないでくれ。 俺、必死で我慢してんだから。 後…30秒くらいしか理性がもたない…詩音、頼むから離れて…」 詩音は俺の胸に頬をぴったりと寄せたまま 「行ったら嫌ですっ…」 『嫌』それしか言わない。 …ダメだ…獣降臨のカウントダウンが始まってる。 俺は最後の理性を振り絞って、縋り付く詩音をそっと引き離そうとした。 「詩音…」 「嫌っ!行ったら嫌っ! あなたに…あなたに抱かれるのが嫌なんじゃないんですっ!」 「えっ…???」 どういうことだ? 『抱かれるのが嫌じゃない』って??? そんなこと言われたら… 毛穴という毛穴から、αの雄のフェロモンがぶわっと噴き出して、辺りに降り注いだ。 「詩音??」 詩音は俺にしがみ付いて、気持ちよさそうに俺の胸の匂いをすんすんと嗅いでいる。

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