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襲撃⑨
はあはあと大きく息を乱し震えながら泣き続ける俺を見て、継は汗で濡れた俺の髪の毛を撫でつけながら
「ごめん。意地悪し過ぎた。
でも、ドライでイケたね…いい子だ、詩音。
悪いけど…後少しだけ付き合って。」
そう言うなり、抽挿を開始した。
「ひうっ」
イったばかりの身体は簡単に火が付いて、焼け付く楔を容易く受け入れる。
ぐちゅぐちゅとイヤラシイ音が聞こえ、わざと大きく開かれた足の間から見える後口は、白い泡を吹き出して、ぬめぬめと光っていた。
恥ずかしくて目を背けると、ぐいっと顎を掴まれ戻された。
「ほら、詩音。ちゃんと見るんだ。
俺とお前が愛し合って繋がっているところを。
恥ずかしいことじゃない…お前を愛してる…」
そう呟いて、継は俺の腰を持ち上げて、前にも増して奥へ突き入れてきた。
あまりの気持ちよさに背中が海老反りになり、目の前に星が飛ぶ。
声を出すこともできず荒ぶる息が苦しい。
でも
抜かないで 止めないで
もっと もっと
継の腕を爪が食い込みそうなくらいにキツく掴み、快感に溺れていることを身体で伝える。
溢れ出る涙で視界が霞み、継の顔がボヤけて見えた。
「詩音…お前、綺麗だ…かわいすぎる。」
粘着質な音がお互いの性欲を煽り…
うっ と低く呻いた継が、俺の中に大量の欲を吐き出した。
熱い…熱い飛沫を最後まで出し切ると、継はその余韻を確かめるように二、三度腰を回し打ち付けてから、その楔を抜いた。
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