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襲撃⑩
ごぷっ、ぬちゅっ と音を立て、俺を狂わせた塊が抜けていく。
次第に熱が失われていくのが 心許なくて切なくて、このまま埋めていてほしい気持ちが顔に出ていたんだろうか、
額に汗を滲ませた継は、俺の鼻先と顔中に啄ばむようなキスをして
「お前の中、サイコーに気持ちイイよ…
毎晩….いや、一日中ずっと抱いていたくなるから…そんな切なそうな顔するな。
俺は大歓迎なんだけど、ヤりまくって、お前を壊してしまったら大変じゃないか。
ふふっ、このまま、すぐにでも子供ができそうだな。」
と笑った。
何も言わなくても俺の気持ちがバレてしまう。
継が好きだ。
継を心から愛している。
えっ、子供…?継と俺の…?うれしい…
「詩音…お前、どんだけ俺のことが好きなんだ?」
くっくっと喉を鳴らして笑いながら揶揄うように言われて、やっと気が付いた。
部屋中、これ以上ないほどの濃厚な匂いが充満していた。
恥ずかしい!
真っ赤な顔を隠して布団に潜り込んだ俺を布団ごと抱きしめた継は
「詩音…俺はこの幸せを永遠に失いたくない。
だから、絶対に無茶なことはしないと誓ってくれ。
俺は、全力でお前を守るから…
お前も自分のことを大切にしてくれ。
頼む…」
切々と訴える継の言葉が胸に沁みてくる。
ぴょこんと布団から顔を出して、継の首に両手を回し、頬にキスをして
「継、大丈夫です!
絶対に無茶はしませんから!」
驚いた顔で頬を押さえた継は、見る見るうちに真っ赤になり
「詩音…今夜は覚悟しろ。」
低い声でささやくと、一気に布団を剥ぎ取り、俺に再び覆いかぶさってきた…
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