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尾行!?②

継は、はぁーーっ と特大級のため息をつくと、俺の顔を見つめてきた。 切なげに瞳が揺れている。 何?香川先生どうしたの? 俺?俺がどうかした? 俺も継を見つめて、言葉を掛けられるのを待っていた。 やっと口を開いた継は 「詩音…明日お前のGPS動作の調査をしたいそうだ。 お前のチップの交換をした医師は、完全に『シロ』で信頼できるから、再交換の必要はないって、香川先生が言っていた。 でも、万が一のことがあるから、どこまで電波を拾えるかもう一度調べたいって… 俺も付き添いたいって言ったんだけど『継は目立ち過ぎるからダメだ』って… 俺は詩音の側にいたいってゴネたら『伊織とさり気なく付いてこい』ってさ。 伊織さんまで引っ張り出すなんて… それはわかるんだけど、こんな時に行動を起こしたくない。 襲撃されたばかりだぞ? 途中で何かあったらどうするんだ? それに…明日はお義兄さんのお店に、指輪を取りに行くつもりだったんだ…」 がっくりと肩を落とした継がかわいくって、そっと両手に手を添えた。 「心配ないですよ、継。香川先生も一緒ですし。 継だってこっそり付いてきてくれるんでしょう? 伊織さんも一緒に。 それなら俺は怖くないです。」 「…詩音…俺は…俺は、二度とお前を昨日みたいな目に合わせたくないんだ。」 継の目が潤んでいる。

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