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尾行!?⑥

えー、これ、誰?? 細身の身体に折れそうなウエスト、細いすらりとした足。 つけまつげで溢れそうな大きな目にグロスで唇ぷるっぷる… これ、余計に目立つじゃんっ!!!!! 「伊織さん…これ…」 「すっごくかわいいっ!詩音君、キュートっ! 継君、ますますメロメロになっちゃうよ?」 伊織さんは飛び跳ねそうな勢いで喜んでいた。 あ…この人、楽しんでる… 伊織さんって、こんなキャラだったんだ… ハイテンションの伊織さんに、正直…引いた。 伊織さんは、ため息を付いて尻込みする俺を問答無用でリビングへ引っ張っていき、ドアを思いっ切り開けた。 その時の継の顔! 「詩音!?」 目を見開き片手で口元を押さえて、真っ赤になっていた。 俺は足がスースーして落ち着かなくて、スカートの裾を引っ張ってみるものの、長さは当然ながら変わらない。 「…継、変ですか…?」 「…すっげぇかわいい…お前、化粧もスカートも似合うんだな…じゃあ今夜は…このままの服で…いや、ナースかセーラー服もいいか…」 とニヤニヤしながら、何やらぶつぶつ言っている。また良からぬことを考えてる!? いや、コスプレは しませんって! 「ね?俊哉さん、詩音君 想像以上にかわいいでしょ?」 「ホントだ…でも、伊織も美人過ぎて…俺は我慢できそうにないんだが…伊織…」 「もう、俊哉さんったら。だーめ。」 こちらはこちらでイチャイチャが始まった。 この人達、一体何がしたいんだ? 絡みつく香川先生の腕を難なく捻り上げた伊織さんが、微笑みながら言った。 「さあ、出かけましょうか。相手は違うけどWデート!」 Wデート?調査は?

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