121 / 829

仲直りは…⑨

ついに継は両手を俺の腰に当てると、突き当てる動きを大きくし始めた。 ひうっ 中から じゅわりと濡れ続ける後口は、継が動く度にイヤラしい音が響き、滑りが良すぎて奥まで継を誘い込んでいる。 つんつんと更にその奥を切っ先で突かれて、何度も絶頂に上り詰めていた。 イきすぎて、もう何も出なくなった俺自身は継の律動に合わせてゆらゆら揺れていた。 そこに、つ…と手を伸ばしてきた継の大きな手にすっぽりと包み込まれ、鈴口をグリグリと刺激された途端、むくむくと大きくなってくる。 反対の手で胸の突起を摘まれて、三カ所を同時に責められた俺は、もう頭も身体も蕩けきって何も考えることができなくなっていた。 イヤイヤと首を横に振り乱し、シーツを滑る指先は既に力が入っていない。 泣いても叫んでも、継の動きは止まるどころかますます早くなり、ガクガクと揺す振られる身体は、俺の言うことを聞いてくれない。 散々弄ばれイかされ、ひたすら快楽に溺れていた。 「…詩音、俺を…受け取れっ!」 うっ と継の低い声とともに、体内に熱いものが撒かれた。 じわりと身体を侵食していくようなその熱い液体を一滴残らず飲み込んだ俺の身体は、すっかり満足していた。 あぁ…継で満たされた… 外も中も、マーキングし直してもらえた… 俺は、この男の所有物。誰にも触れさせはしない。 濃い蜂蜜のような甘ったるい匂いが鼻をつく。 大きく息をしながら、目だけ開けて継を探す。 俺に覆い被さり、同じく息を荒げていた継が髪を搔き上げて俺に微笑んだ。 「仲直りはやっぱりセックスだな。」 直接的な表現に全身を赤く染めた俺だった。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!