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jealousy①
side :継
香川先生の家で、きっかり15分後にリビングに現れた詩音は…完璧な女の子だった。
少し茶色がかったボブカットのウイッグに。
長い睫毛に潤んだ目。
頬はほんのりと紅を纏い、控えめなパールピンクのぷるっぷるの唇。
抱きしめれば折れてしまいそうな細いウエスト。
陶器のように滑らかな肌は、程よくカーディガンで隠されて。
それでもワンピースの裾からスラリと伸びた脚は目を引いてしまう。
「すっげぇかわいい…お前、化粧もスカートも似合うんだな…じゃあ今夜は…このままの服で…いや、ナースかセーラー服もいいか…」
思わず心の声が漏れた。
俺の脳内で、ワンピースの裾を乱した姿や、ナース姿やセーラー服で、あんあん啼いている詩音が変換され、緩む口元を慌てて隠した。
顔も赤くなってるのが自分でわかる。
かわいい…何でこんなにかわいいんだ!?
邪な妄想を重ねて凝視する俺に詩音は「継…変ですか?」なんて、裾を気にしながら引っ張って、慣れないスカートと格闘している。
ヤバい…このまま押し倒したい…
ニヤつくのを我慢できず、緩みまくる顔。
このまま付いて来いだなんて、拷問じゃないかっ!
すぐにでもホテルに連れ込んで…
「…い、継君…継君!!」
ハッと正気に戻って声の主に振り向くと、これまた絶世の美女が腕組みをして、微笑んでいる。
…伊織さん…あなたも美しいです、はい。
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