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小さなすれ違い⑧

「あぁっ、詩音っ!」 継が、息も止まるかと思うほどの力で抱きしめてきた。 「そうだったのか…ごめん、そんなつもりは全くなかった。 俺はいつでもお前と愛し合いたいから…早く言ってくれれば、もっとたくさん愛し合えるのにって…そんな気持ちで言っただけで… それがお前を傷付けてたんだな? ごめん、ごめんな、詩音。 お前を大切に大切にしようと思うのに、俺はいつもお前を傷付けてしまう。 俺の命も心も身体も、全てお前のものだ。 もっと求めて愛してくれ! 俺はそれ以上にお前を… こんなかわいいΩを誰が離すもんか。 お前がΩだから、お前だから出会えて結ばれたんだ。 もう、そんな考えは捨ててくれないか? お前は俺だけに愛されていたらいいんだ。 愛し合ってるんだから、繋がるのは当然だろ? 恥ずかしがることはない。 もっと俺をほしがれ、詩音。 お前だけ…愛してるよ。」 そう言いながら、髪の毛から首筋まで、ずっとキスをしてくれていた。 唇が触れるたびに、身体に甘い痺れが走り、いつもの継を誘う甘い香りが、いつの間にか二人を包んでいた。 継からもずっと甘い爽やかな匂いがして、うっとりと夢心地になる。 くったりと継に身を任せて目を閉じていた。 「…詩音、朝の続き、しないか?」 え…朝の続き? カァッと全身に熱が走り、継の昂ぶったものを思い出した。 「お前を抱きたい。俺をほしがれ。」 潤んだ目で継を見つめ返し微笑んだ。 『仲直りはやっぱりセックスだな』 この間の継の台詞が思い出されて、俺はまた真っ赤に染まった身体を自ら押し付け、愛おしい夫にキスをした。 ---------------------------------------- 相川雨音です。 皆さま、いつもご覧頂き、また数多のアクションを頂き、誠にありがとうございます。 最後のセリフを書きたいがために、また詩音を自己否定のドツボに落としてしまいました(>_<) ↑↑↑ 何回書けば気が済むんだ! はい、おっしゃる通り、いやはや(>人<;) ご気分の悪くなられた方いらしたらごめんなさいm(_ _)m

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