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絶対絶命!?③

ここどこ? ベッドに寝かされていた。 …頭痛い…すっごく嫌な臭いがする… 欲に塗れたいやらしくしつこい臭い… 吐きそうに気持ち悪い。 じゃらり 左手首に冷たい感触と無機質な金属音とがして、手を上げると…腕輪と鎖で繋がれていた。 何だこれ? 引きちぎろうと引っ張っても、当然のことながらビクともしない。 誰かの話し声が途切れ途切れに聞こえてきた。 「だから……、レアな……でしょ? 滅多に出ない……そう!そうなんで…」 「じゃあ、オークションで………あぁ、いいねぇ…これは………そうしよう。」 「あなたも参加………」 「はっはっはっ!それは………かもな。」 レア!? オークション!? 俺をオークションにかけるってこと!? 人身売買!? 顔が青ざめ全身が震えてきた。 数人の声。 こいつら…三ツ矢と黒幕達!? 本格的にマズい状況だ。間違いない。 推測だが、俺はオークションにかけられて、競り落とした奴に好き放題されるということか。 そして 番の絆を結んでいる俺は、番である継以外の人間に何かされると命を落とすはず。 それでも、そういう愛好家の良からぬ欲望のために利用されるということか… 何とかしなければ… 「やぁ、皆さんお揃いですね。」 一際大きなこの声…どこかで聞いたことがある… 誰だったっけ…それに吊られたのか、他の奴らの声が大きくなる。 「おぉ、これは宮原先生。 あなたのお陰で楽しい思いをさせてもらってますよ。 懐具合もいい塩梅で。あっはっはっ。」 宮原先生…宮原… あっ!!!!! 俺は完全に血の気が引いた。

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