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安堵⑥
継に抱かれながら熱いシャワーを浴びていた。
心地よい体温
大好きな継の甘い匂い
くったりと身体を預け、ぼんやりしている間に身体のいたるところを洗われた。
擽ったいけど暖かくてふわふわと身体が浮いているようで…だんだん意識が遠ざかっていく…継が俺の名を呼ぶ声が…
ふと気付くとバスローブを羽織らされ、継に膝枕をされていた。
「詩音、気が付いたか?よかった…医者に連れて行こうかと思ったんだが…もう誰にも触れさせたくなくて…気分はどうだ?」
「あ…もう、大丈夫です。心配かけてごめんなさい。」
「詩音…水をあげよう。起きれるか?」
「はい。」
抱き起こされて、当たり前のように口移しで水を与えられた。
喉を鳴らしてそれを受け入れる。
飲み損ねて、一筋の水が喉を伝い零れた。
それを人差し指でなぞられると、びくりと身体が跳ねた。
「詩音…お前は俺の命だ…
本当に…本当に無事でよかった…俺の所に帰ってきてくれてありがとう…」
継の瞳が情欲で揺れている。
俺を抱きたいと…その瞳が、継から流れ出すフェロモンが言っている。
けれど、あんなことがあった後で、俺の身体を心配して言葉に出せないんだろう。
俺も…継に抱いてほしい。
思いっ切り求められ、求めて、この体内に心に、継の愛を注ぎ込んでほしい。
ふわりと継を誘う匂いが溢れんばかりに漂い、すんすんとその匂いを嗅いだ継は、遠慮がちに言った。
「詩音…いいのか?」
ただその一言に
「はい…」
俺もただ一言答えると
継はキスを一つして俺を抱き上げ、寝室へ連れて行った。
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