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温泉で いちゃいちゃ⑥
継は俺の頭を撫でながら
「安心する、心地いい ってことは“甘える”に繋がるんだ。
詩音が俺にされたいこと、したいこと、言葉にして言ってくれ。
匂いだけでは伝わりにくいこともあるから。
じゃあ今、詩音は俺にどうしてほしいんだ?」
「…えっと…このまま、ぎゅってしてほしい…です。」
「わかった。」
継は俺のおでこにキスをして、その力強い腕で強く抱きしめた。
鼻孔をくすぐる甘い香り。
目を閉じてうっとりと胸一杯に吸い込む。
そっと広い背中に手を回し、俺もぎゅってする。
暖かい。
気持ちいい。
好き。大好き。
胸の奥から湧き上がる継への想い。
「詩音…」
「…はい。」
「俺さ、お前のこと溺愛してるだろ?
何も言わなくても、いつも俺の気持ちは伝わってると思ってたんだ。
でも、俺も言葉でちゃんと伝えていこうと思う。
今は…俺もこうやって抱きしめていたい。
詩音、愛してるよ。」
ぶわりと身体に纏わりつく継のフェロモン。
身体中のありとあらゆる穴から入り込み、侵食していく。
継は俺のことをものすごく愛してくれている…これは敢えて言わなくてもわかるけれど、言葉に出してもらうと、もっとうれしい。
「ちゃんと言葉にしてくれると、もっとうれしいです。
俺も…思ってること、伝えるようにしますね…」
「遠慮なんかしなくていい。俺にもっと甘えてこい。
今まで我慢してきた分、俺が全部受け止めてやる。
俺は思ったことあまり考えなしに口にしてしまうことがあるからな…気を付けるよ。
もし、俺の言葉で傷付いたら、すぐに教えてくれ。自分ではわからないから。
それに、さっきみたいに意見してくれるのもうれしかったな。」
さっき?
あっ!
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