245 / 829

麻生田家 嫁自慢大会②

お義父さんに“かわいい”と言われて、びっくりした俺は目をまん丸にしてフリーズしてしまった。 そんな俺を潤が隠すように抱きしめて 「おい、親父! 俺の右京に色目使うなよ!右京は俺のもんだからなっ!」 「ばーか!人の嫁に手を出すもんか! 俺は、かーちゃん命だからな。 かーちゃんは年を取っても身体のお手入れも怠らないし、いつも綺麗にしてる。 初々しくって華やかで、キュートでお茶目で。 いつでも俺を立てて気を配ってくれてる。 俺はアイツがいないと生きていけないんだ。 かーちゃんのいない人生なんて考えられないっ! かーちゃーん!愛してるよぉ〜!」 「俺だって!俺だって詩音がいないと生きていけないっ! 抱きしめた時に折れそうなくらいの細い腰っ。 その細腰で俺のギンギンに反り立った」 「はい、ストップ! 継、お前レッドカードで退場だな。っても退場するとこもないし、お前の嫁自慢はこれで終了〜! 次からはルールをちゃんと守ってから参加しろよな。 俺と親父の自慢を寂しく聞いてろ! ざまーみろ!」 「くっそー…もっと言わせてくれよ、兄貴。 詩音のあの小さなかわいい口で、俺の」 「継…お前、何度言えばわかるんだよっ。 『ルールその1っ! 夜の生活の話は避けよう!下ネタ禁止!』 何で一番最初のやつから守れねーんだよ。 アホか。」 「だって自慢したいんだよっ!」 「違うところ自慢すりゃいいじゃん!」 「そりゃそうなんだけど…いつも親父や兄貴だってソッチ系の自慢するじゃん! 俺だって言いたいって!」 え…マジ?三人だけにするとロクでもないんだ… あぁ…頭痛い。 部屋中ピンクのハートが飛んでいる。 いつもこうなんだよ。 今日は特に… 継君が詩音君という伴侶ができて、今まで言えなくて我慢してた分を吐き出してる。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!