もうこうなったら継の思うツボだ。 俺の感じるところをじわりじわりと責めてくる。 継から与えられる快楽にすっかり慣れてしまった俺の身体は、その甘い指遣いに、俺の意思とは反対にうれしそうに開いていく。 肌を滑るように撫でられ、焦らすように乳首の周囲を摩られると、それだけでイきそうになるのを唇を噛んで耐えていた。 それでも口から零れ落ちそうな吐息をまだ少し残る理性で押さえようとするが、鼻から甘えるような息が漏れ出すのは押さえようがない。 「んっ…んふっ、んんっ…」 「詩音…かわいい…俺の腕の中で、もっと乱れて…啼いて…」 頸の番のシルシに舌を這わせては、継が耳元でささやく。 その低い声にぞくっと身体が震える。 頸を滑るざりざりとした感触に身体の奥から痺れが走り、後孔がひくひくと口を開け濡れ始めているのがわかる。 あ…気持ちいい…もっと…もっと触って… 仰け反る背中に追い打ちをかけるように、背骨に沿って人差し指で つーっ となぞられた。 「あんっ！」 思わず声を出してしまい、両手で口を塞ぐが遅かった。 「そうか…詩音はココも好きだったよな…」 うれしそうな声音の継が、肩甲骨の辺りをするすると円を描くように撫でまくる。 すっかりスイッチの入った継が、俺を責め立てることに夢中になっている。 ヤバい。 このパターンは…徹底的に啼かされる… “止めて”と懇願する俺と、“もっと”と挑発する俺がいて… 獣になった俺が勝った… とろとろと零れる愛蜜を継のお腹に押し付けて、腰を揺らすと、ぶわりと継のフェロモンが押し寄せてきた。 あぁ…いい匂い…