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家出人①

ん…あったかくて…甘くていい匂い… すりすりと擦り付いて、それを堪能する。 心地イイ… 起きるのヤダ。もう少しこのままで… ん?この匂いこの感触… 頭上から、くっくっくっ と含み笑いが聞こえた。 「詩音?おはよう。 起きれるか?昨日無理させたからな…まだ寝ててもいいぞ。」 その声にぱちりと目が覚めた。 「継!?おはようございます! うわっ、俺寝坊したっ!ご飯っ、ご飯の支度してきま…んふっ」 起き上がろうとしたところを継に抱きすくめられ、キスされた。 「まだいいって言ってるじゃないか。」 「でも…」 「しーおーんー…もうちょっとここにいて…」 ちゅっちゅっ と顔中に落ちてくるキスが止まらない。 「継…待って…あんっ、待って…」 ごりっとダイレクトに熱い塊が股間に押し付けられる。 今にも爆ぜそうな継の楔が『コレを入れろ』と無言の主張をしている! 昨夜の今朝で、これ以上は無理っ。 「継…もう無理ですっ!俺、壊れますって!」 「…わかってる。 でも…何とかして?」 甘えた声。 眉が八の字に下がり、しゅんと耳が垂れた大型犬の出来上がり。 「何とか って…どうすれば?」 「入れるのがダメなら、詩音のそのかわいい口で…してくれたらうれしいんだけど…」 「…………………」 「あ、嫌ならいいんだ…無理強いするのも…な?」 見えないケモ耳が、ますますぺしゃりと倒れ、尻尾も力なく垂れて、泣きそうな顔になった。 あぁ…もう、この人は。 「…少しだけですよ…」 「詩音っ!」 途端にいそいそと俺の顔の前に、立派にそそり勃つ楔を差し出した。 その顔は期待に溢れ、継からはワクワクと、いつもの俺を誘う匂いが流れてくる。 両手を添え、口を付けようとしたその時 ピンポーーーン

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