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カウントダウン②
慌てて力を緩め、自由にしてやった。
「あぁ…ごめん、苦しかったよな…」
瞬時に詩音は俺の腕から抜け出して、バスローブを羽織ると部屋を出て行ってしまった。
え…詩音?どこ行った?
俺…一人取り残された…
朝の…朝のイチャラブは…俺の…俺の元気なジュニアは…
「しおーーん!しおーん!戻っておいでー!」
ちょっと涙声になってる自分が悲しい。
程なくして詩音が戻ってきてくれた。
ほんのりとボディソープの香りがして、肌がしっとりと湿っている。シャワーを浴びてきたのか?
抱え込んでキスをしながら
「詩音…どこ行ってたんだ?寂しいじゃないか…俺を一人にして…」
「…ごめんなさい、でも夕べ継にたくさん愛されて…その….身体がベタベタしてたから…綺麗にしたかったんです。」
「そんなこと…後で一緒に浴びればよかったのに。」
「だって…その、汚れてる俺を見られるのは恥ずかしくて…少しでも綺麗にしたくて…」
あーーーっ、もうっ!!!!!
俺はぎゅうぎゅうに詩音を抱きしめた。
「詩音!何ていじらしいんだ!
でも、俺は朝から詩音を補充したくて堪らないんだよ。
汚れたら俺が隅々まで綺麗にしてやるんだから、そんなこと気にするな!
それは俺の役目だからな。
ということで…詩音を愛してもいいか?」
詩音の目を見て真剣に訴える。
俺から濃厚なフェロモンが降り注いでいる。
俺に抱かれたまま、詩音の目が戸惑うように揺れていたが、優しく甘えるような匂いが…
「….動けなくなると困るから…手加減して下さいね。」
「善処する…」
許しを得た俺自身は、もう猛獣と化していた。
熱を帯び、筋が浮き上がり、先端は透明な液体が滲み出ている。
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