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カウントダウン⑦
ダメだ…出し入れする指が止まらない。
俺にしがみ付く詩音は、捨てられた子犬のようにふるふる震え…
泣き濡れた目が…俺の首に回す腕が…激しく打つ心音が…どれひとつ取っても扇情的で、俺の欲を駆り立てる。
目の前で揺れる赤い粒に吸い付くと、詩音は背中を仰け反らせて甘い声を上げた。
啼けよ。
もっと、啼け。俺のために。
舌の動きも、増やした指の抽挿も、ますます加速し、詩音は身体をくねらせて悶えている。
「やぁっ、継…やだぁっ…いやぁ…」
拒絶の言葉とは裏腹に、胸の粒は赤くぷっくりと腫れ上がり、後孔は しとどに濡れて、ぐちゅぐちゅと滑った音がひっきりなしに聞こえる。
髪を振り乱し腰を振り、詩音が乱れている。
ぽろぽろと零れ落ちる涙をそっと拭い取った。
綺麗だ…俺の詩音…
「…継っ…やだぁっ…ぐすっ」
「何が嫌なんだ?こんなになってるのに。」
意地悪く尋ねると
「…指は…指は嫌っ!嫌なのっ!
…継の…ぐすっ…継のでイかせてぇっ!」
えっ…
今、今、何て言った!?
「詩音…もう一度言ってくれ…今、何て言った?」
暫しの沈黙の後…
「ぐすっ…継…継ので…イきたい…」
ぶつっ
一本残っていた理性がキレた…完全にブチキレた…
物言わずに三本の指を引き抜くと、即座にかっちかちになった俺自身を後孔に擦り付けた。
先端が、ちゅぷっ と入った途端に
「んっ…継が、継が、俺の中にきてくれた…
うれしい…」
と、潤んだ目で見つめたまま小首を傾げて言われて、俺はもうブッ飛ぶしかなかった。
詩音…お前は美しき破壊兵器だ…
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