307 / 829

カウントダウン⑦

ダメだ…出し入れする指が止まらない。 俺にしがみ付く詩音は、捨てられた子犬のようにふるふる震え… 泣き濡れた目が…俺の首に回す腕が…激しく打つ心音が…どれひとつ取っても扇情的で、俺の欲を駆り立てる。 目の前で揺れる赤い粒に吸い付くと、詩音は背中を仰け反らせて甘い声を上げた。 啼けよ。 もっと、啼け。俺のために。 舌の動きも、増やした指の抽挿も、ますます加速し、詩音は身体をくねらせて悶えている。 「やぁっ、継…やだぁっ…いやぁ…」 拒絶の言葉とは裏腹に、胸の粒は赤くぷっくりと腫れ上がり、後孔は しとどに濡れて、ぐちゅぐちゅと滑った音がひっきりなしに聞こえる。 髪を振り乱し腰を振り、詩音が乱れている。 ぽろぽろと零れ落ちる涙をそっと拭い取った。 綺麗だ…俺の詩音… 「…継っ…やだぁっ…ぐすっ」 「何が嫌なんだ?こんなになってるのに。」 意地悪く尋ねると 「…指は…指は嫌っ!嫌なのっ! …継の…ぐすっ…継のでイかせてぇっ!」 えっ… 今、今、何て言った!? 「詩音…もう一度言ってくれ…今、何て言った?」 暫しの沈黙の後… 「ぐすっ…継…継ので…イきたい…」 ぶつっ 一本残っていた理性がキレた…完全にブチキレた… 物言わずに三本の指を引き抜くと、即座にかっちかちになった俺自身を後孔に擦り付けた。 先端が、ちゅぷっ と入った途端に 「んっ…継が、継が、俺の中にきてくれた… うれしい…」 と、潤んだ目で見つめたまま小首を傾げて言われて、俺はもうブッ飛ぶしかなかった。 詩音…お前は美しき破壊兵器だ…

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!