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カウントダウン⑩
底なし沼のような俺の滾 った性欲は、止 まるところを知らず、ひたすらに詩音を求め、その最奥を抉り突き進めていた。
その頃には詩音は、意識も飛び掛けているが、俺の首にしがみ付いたまま、甘い声と吐き出すフェロモンが俺にその想いを伝えていた。
愛おしい詩音…
わかってる。
十分過ぎるほどお前の気持ちはわかってるよ。
俺のことを…『愛してる』って。
俺だって。
俺だってお前のことを愛してる。
誰にも渡したくない。絶対に。
俺からも吹き出し続けるフェロモン。
想いを込めてキスをし、責め続ける。
熱を放出する体内のカウントダウンが始まった。
俺も、もう限界に近い。
この昂ぶった熱を早く早く愛する者の身体に吐き出したい…
一際強く突き入れると、詩音の奥まで届き、大量の液体は詩音の体内に受け入れられていく…
あぁ…何て気持ちがいいんだ…
どくどくと放たれる俺の分身達。
抱きしめるその腕に急に重みが加わった。
詩音は力尽きたのか、ぐったりと俺にその身体を委ねて大きく息をしていた。
「詩音?大丈夫か?」
薄っすらと目を開き少し首を揺らすと、また目を閉じてしまった。
完全に飛んでしまったか…
射精に納得した俺の身体は、詩音の身体から抜けるサイズに戻っていた。
詩音の腰を浮かせてゆっくりと抜いていくと、しばらく滑った音がして、抜けた瞬間、ごぷごぷっと白い液体が流れ出した。
詩音を抱いたまま、取り敢えず掻き出して始末をすると、そっと横たえた。
目尻から溢れる涙を拭き取りキスをすると、詩音の身体を清める準備をするために部屋を出た。
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