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快楽への解放④
そこを何度も攻められたら、継を受け入れる前に確実に絶頂に達してしまう。
はぁはぁと荒い息を吐く俺を無視して、継の手淫が続く。
そこ…もっと引っ掻いて…
あっ…そんなに何度も…しちゃ…
でも継…それじゃあ足りないよ…
「継、お願い…」
「ん?何だ?」
「継がほしいの…俺の中に…早く入ってきて…
全部ちょうだい!
いいから、早くっ!」
切羽詰まった俺の様子に、継が反応した。
「…もう、そんなに煽って…知らないぞ…
詩音…たっぷり愛してやるよ…」
ぬちゅ っと指が引き抜かれた。
「はあっ」
指を抜かれた喪失感が、じくじくと胸を埋めてくる。
俺の蕾はもう、トロトロと中から溢れ出る淫液で濡れそぼっていた。
何かが当たる。
継自身があてがわれている!
じゅぶじゅぶというイヤラシイ音が聞こえるが、もう、そんなことどうでも良かった。
一秒でも早くそれを飲み込もうと、俺は緩やかに腰を振り、自分から受け止めていった。
「詩音?」
継の声も耳に入らない。
すぐに復活する体内の圧迫感に目眩がするほど感じている。
あぁ、コレ…
コレがほしかったんだ…
うっとりと目を瞑り、継が指で支えている楔を自分で腰を打ち付けて入れていった。
苦しい…けど、うれしい…
じょり という陰毛の感触に、根元まで完全に咥え込んだことを悟った。
深い息をついて、振り返ると、赤い顔の継が雄の匂いを撒き散らしていた。
「ホントに無茶しやがって…
こうなったらもう、抜けないぞ…」
獣のシルシが蕾に蓋をしていた。
これでもう、継が完全に満足するまで抜けない…
きっと…何度も何度も交わり、体内に子種を撒かれ、受け止める…
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