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甘える獣⑦

継はふっと微笑むと 「違うよな。 お前の匂いは、ちゃんと気持ちを伝えてる。 俺が隅から隅まで綺麗にしてやるから… 一週間分愛してやる。 今夜は寝かさないぞ…」 見上げると、ぼんやりボヤけた継からムンムンのフェロモンが降り注ぐ。 それに反応した俺の身体からも同じくらい濃厚なフェロモンが溢れ出す。 ニヤリと笑った継は、頸をひと舐めし甘噛みすると俺を抱きしめる。 継はまだ着衣のままなのに、俺だけ一糸纏わぬ姿にされ、素肌に触れる布が擦れて擽ったい。 何かイケナイことをしているような気分になる。 継は、すんすんと鼻を蠢かせ俺の匂いを吸い込み 「あぁ…詩音の匂い…甘くて芳しくて色っぽい匂いがする…俺のかわいい詩音…」 そう言いながら、自分の着ているものをパサリパサリと脱ぎ落としてその逞しい素肌を晒し、密着した。 熱い。 灼熱の肌に焼き尽くされそうだ。 クラクラと目眩がする。 高熱の楔をぐりぐりと擦り付けられ、一週間放つのを堪えていた身体はすぐに反応し、それだけで達しそうになる。 甘い拷問だ… 燻る身体の熱が先端に溜まっていく。 その感覚が怖くて、ふるりと震えてしまう。 先走りでじわりと濡れていく感触に、継に悟られたくなくて腰を引きかけるのを片手で引き戻され、なおも下半身を擦り付けられると、ぬちゃりと淫猥な音が聞こえ、肌に当たってしまう。 俺の腹にも生温かい液体が擦り付けられ、“あぁ、継も同じように俺をほしがってるんだ”と思うとうれしくて、恥じらいながらも身体をもっとくっ付ける。

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