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解放③

継は土足のまま駆け上がると、バスルームへ一直線に向かう。 靴を脱ぎ捨て俺を下ろすと、ジャケットを剥ぎ取られた。 ネクタイが、しゅるりと音を立てて外される。 吸い寄せられるように視線が絡み合った。 情欲を孕んだその瞳に、ぞくりと鳥肌が立った。 継は物も言わず、ひたすら俺の服を剥いでいく。 何も言えない。 言葉が出ない。 あっという間に一糸纏わぬあられもない姿にされてしまった。 まだ、指すら触れていないというのに、俺の乳首は赤く熟れて尖り、俺自身の先端からは とぷりと透明な液が溢れている。 後孔はヒクついて、中から染み出した愛液が、太腿を伝って… ぶわりと継を求める匂いが溢れた。 「やだっ!見ないで!」 羞恥のあまり、自らの身体を抱えてその場に蹲った。 継はネクタイを外しながら、脱衣所の電気を消してくれた。 ドアの隙間から微かに漏れる光が、ぼんやりと二人の身体の輪郭を映している。 「これでいいか?」 頭上から、優しい声が降ってきた。 ばさっ、ばさっ と継が服を脱ぎ捨てる音が響く。 継は、俺の前に跪き両手を掴むと、自身の楔に触れさせた。 熱くて固い…脈打ってる…それに、もうぐっしょりと先端から溢れてる… 思わず手を引きそうになる俺に 「愛してるのに、何が恥ずかしいんだ? お前が好きすぎてかわいくていじらしくて… もう、こんなになってるんだ。 詩音…俺を愛してくれ…」 そっと抱きしめられて、請われるままこの身を預けた。 温かくて、優しくて。穏やかで、逞しい。 何よりも…安心する。 継のキスが顔中に落とされ、耳の中まで舐められ耳朶を甘噛みされ、ぶるっと震えた。 頸の傷痕を優しくなぞられる頃には、吹き出すフェロモンを押さえることができなくなっていた。

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