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ついに…結婚式!③

俺の仕上がりに目を細めた継は、満足気に何度も一人で頷いて、俺を椅子に座らせると、逞しい身体を晒して、さっさと着替え終わった。 目の前に現れたのは、モデルか、王子か、と惑うようなオーラを放った俺の夫。 思わず、頬を染めて声も出せずに凝視していると 「どうした?惚れ直したか?」 と問われ、素直に 「はい。」 と返事をすると 「俺も惚れ直してるよ。さっきから動悸が治まらない。」 と、俺の手を自分の心臓の上に当てた。 服の上からでもわかる、その跳ね方に、俺は驚いて継の顔を見た。 照れくさそうな顔の継は、にっこりと微笑むと 「な?詩音に惚れ直して大変なんだよ。」 と俺を抱きしめた。 ふわふわと漂う甘い香りに頭がクラクラする。 「…継…いつもより、甘い匂いがします…」 「詩音、お前もそうだぞ?これ以上、俺を誘って煽るな。 …教会で押し倒しそうだよ。」 「そっ、それは困りますっ!」 慌てて継の胸から抜け出そうとするけれど、ガッチリと抱え込まれて動けない。 ますます甘くなる匂いに、抵抗できなくなった。 「詩音…キスだけ…許せ…」 唇が触れようとしたその瞬間 「けーい!しおんくーん!おめでとぉーっ!」 乱入してきたのは…お義母さんっ!!! 抱きしめ合って固まる俺達。 「あらあら、お邪魔だったね…ごっめーん!」 継が、がっくりと脱力して叫んだ。 「しばらく二人になりたいから、誰か来たら内線してくれって頼んでおいたのにっ! 何でっ!?」 「えへーっ!黙ってきちゃったぁ!」 ぺろっと舌を出すお母さんに、俺は飛び付いた。 「お義母さーん!!!」

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