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ついに…結婚式!⑧
教会の階段を下りる時に、先回りして出てきていたみんなに、フラワーシャワーの祝福を受けた。
色とりどりの花びらが舞う中を継と一緒に進む。
夏樹の前に近付いた。
「詩音、おめでとう!
コイツに泣かされたら、俺がもらってやるからな!」
「残念だが、そうはならないよ。
詩音は俺のものだ。手ェ出したら子供でも容赦しないぞ。」
困り顔の義弘さんにゲンコツを食らった夏樹は
「いてぇ!わかってるんだってば!」
と頭を押さえていた。
継のドヤ顔が痛かった…全く、子供相手に…
悪態をついているが、どちらも笑っている。
握り拳をくっ付けた後、ハイタッチまで。
和んだ場に笑い声が絶え間なく溢れていた。
胸一杯で見上げると、突き抜けるような青空に、鐘の音が響き渡っていた。
一旦控室に戻ると緊張が解けたのか、フラついた。
その身体を継に抱きとめられる。
「大丈夫か?緊張続きだったからな…」
椅子に座らされ、水を口移しで飲まされた。
ほおっと一息ついて、継を見た。
頬を撫でる手に擦り付くと
「…早く二人っきりになりたい…」
とささやかれ、顔が火照ってくる。
「着替えてみんなの所へ行かなきゃ…」
「…そうだな。お楽しみは今夜ゆっくりと…」
想像して真っ赤になった。
そんな俺のネクタイを外しシャツを脱がせ、着替えさせる継。
合間のキスも忘れない。
何を言っても聞いてくれないから、諦めて全て任せてしまう。
「さ、これでいいぞ。詩音、おいで…」
継は、ご丁寧に靴下まで替えてくれて、自分の膝を指差した。
誘われるまま継に横抱きにされ、暫しの休息を堪能したのだった。
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