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うれしい知らせ⑨
…ぼんやりと意識が戻っていく。
「おはよう、詩音。」
あ…継…
「おはようございます、継…」
「チビもおはよう。」
お腹に話しかける継。
ふふっ。完全にパパの顔だよ。
「まだ寝てていい。せっかくの休みだ。
のんびりしよう。」
「でも…」
「いいから。昨夜は『新婚初夜』がお預けになったからな。
少しくらい、詩音を補充させろ。」
「…はい。」
足に当たる継のモノはとても元気で…
昨日、ちゃんと“お相手”ができなくて…「いや」とは言えなかった…
今日は、お義母さん達に報告に行かなくちゃ。
喜んでくれるかな…
右京さんと一学年違いの子供!?
いろいろ教えてもらおう。
お母さん…喜んでくれるかな…
義弘さんも…
「詩音?」
「あの…今日、お義母さん達に報告に行きたいんです。
昨日のお礼も言いたいし。」
「身体は大丈夫なのか?」
「はい。ぐっすり眠れたので。」
「無理しなくていいんだぞ?
詩音が大丈夫なら行くか…もちろん詩音の家にも行きたいんだが…」
「はい!お願いします。」
「そうと決まればもう少し…」
顔中にキスの雨を降らせる継に、擽ったくて逃げようとすると
「しおーん…逃げないで…」
と優しく拘束してくる。
しばらくイチャイチャを楽しんでから、やっと起きて、ゆっくりと食事を済ませてから支度をして継の実家へ向かった。
途中、お義母さんや右京さんが喜びそうな、そして俺の実家用に夏樹と若葉が好きそうなお菓子の詰め合わせを買った。
お義父さん達には継から連絡を入れてくれていた。
ドキドキする。
何か恥ずかしいな…
あ…ひょっとしてこの子も緊張してる?
大丈夫だよ。
“大丈夫、大丈夫”とお腹をそっと摩って、みんなの喜ぶ顔を思い浮かべていた。
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