465 / 829

うれしい知らせ2④

ワイワイガヤガヤと怒涛の夕食が終わった。 「かえってご迷惑を掛けてしまって、申し訳ありませんでした。」 「遠慮いらないから、またいらっしゃい。 待ってるから。」 「義弘さん、お騒がせして申し訳ありませんでした。」 義弘さんは、こっそりとウインクしながら言った。 「いいんだよ!お陰で今日は夕食の支度、サボれて美味しいもの食べれたしね! 詩音君、いつでもいいから帰っておいで、 俺がいうのも変だけど、ここは君の家なんだから。」 「詩音、また来いよ! …コイツは置いて来ていいからな。」 「こらっ、夏樹っ!アンタはもう…失礼なこと言わないのっ! ごめんね、継君。後でちゃんと叱っておくから。」 継は笑いながら「大丈夫ですから」と言い、夏樹とハイタッチをしていた。 この二人、仲が悪いのか、いいのか、よくわからない… 盛大に見送りをする家族達に別れを告げ、自宅へと戻る。 「どっちも大喜びだったな。 詩音、疲れただろう?大丈夫か? 帰ったらゆっくりと休むといい。」 俺はお腹を撫でながら 「ええ、喜んでもらえて、本当に良かった… ね、チビちゃん。 …でも、少し疲れました…」 「着いたら起こしてやるから、少し寝てろ。」 「継だってお疲れでしょうに…大丈夫です!」 「いいから!遠慮はなしだぞ。 …詩音、無理するな。甘えろ。」 「…はい、じゃあ、着いたら起こして下さいね。」 「わかった。」 心穏やかでお腹も満たされ、車の振動が心地良くて、俺はすぐに眠ってしまったようだった。 目が覚めた時にはベッドの上で、慌てて飛び起きて継を探すと、丁度お風呂から上がったところだった。 「詩音、目が覚めちゃったのか? もう少ししたら起こそうと思ってたとこだったんだ。 気分が良ければ、入っておいで。」 はい、と返事をしてバスルームへゆっくりと歩いて行った。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!