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うれしい知らせ2⑤

さてと… 服を脱いで鏡を見た。 くるくると回って、前後、横…とチェックする。 何も変わらない体型。 宿ったばかりだから、お腹も当然ペタンコ。 でも… 時折、ふわふわと甘えるような匂いがしてくるから、絶対ににいるんだよね!? 継が『αでもΩでも』と言ってくれたから、その言葉を信じて… だから、元気で大きくなって、生まれておいで。 パパはもう、すっかり親バカだよ。 今は『チビちゃん』と呼んでいるけれど、性別がわかったら、名前で呼ばなきゃ。 どんな名前がいいんだろう。 後で継に相談してみよっと。 俺の名前を付けた時、両親はどんな思いで『詩音』と名付けたんだろう。 自分が親になるとわかって知る、いろんな思い。 はっくしゅっ いけない!ぼぉっと考えていたら、風邪引いちゃう! 急いで、温かなお湯を浴びた。 髪を洗い、身体も清めてから湯船に浸かると… ふわりと、リラックスしてご機嫌な匂い。 ふふっ、この子はお風呂が好きなのかな。 継がチビちゃんと浴槽で遊んでいる様子が頭に浮かんだ。 生まれる前からあんなに親バカで、実際に生まれたら、継、泣いちゃうかもね。 継を愛して愛されて、そして新しい命を紡ぐ。 不思議な縁で結ばれた俺達は『運命の番』。 こんなに近くにいるのに、継の顔を見て、あの広い胸に腕に、抱きしめられたくなった。 早く出て、ぎゅってしてもらおう! チビちゃん、パパが恋しくなったから、もう上がるよ。 そっとお腹に手を当てて、そう呟くと、ちょっぴり残念そうな匂いになった。 くすくす笑いながらお腹を撫でて、急いで支度をして継の元へと戻っていった俺なのだった。

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