468 / 829

うれしい知らせ2⑦

俺は自分のデスクに着くと、中田部長の出社を待った。 次々と他のメンバーが出社してくる。 「おはようございます!」 「おはよう!今日もよろしく!」 「はいっ!こちらこそ。」 『おはよう』の挨拶があちこちで飛び交っている。 「おっはよーーっ!!」 一際大きな声で入って来たのは中田部長だ。 俺は部長の所へ飛んで行って 「部長、おはようございます。 朝から申し訳ありません!ちょっとお話が…」 「おはよう!うん、俺も話があるんだ。 …えーっと…会議室行こうか。」 促されて後へ続く。 「で?君の話は?イイ話だろ?」 悪戯っ子全開の部長の微笑み。 もしかして、知ってる? 「あの、実は…妊娠がわかりまして…」 「うん!知ってる!おめでとう! うちの柚月も大喜びだったよ。 でもさ、君から直接聞くまでは…って連絡するのを我慢してるみたいだから、良ければ後で連絡してやってくれないか? 夕べ…継からラ◯ンがあってさ、あいつ、盲目的に君のこと愛してるからさ、あれやこれやと煩くって… 無理のないシフトを考えたんで、その話をしようと思ってたんだよ。」 継ったら…どこまで過保護なんだ!? 俺に黙ってそんなことを… 黙りこくった俺に中田部長は 「柚月を見てたから、どれだけ大変だったかわかるだろ? だから、自分の身体を第一に考えて、無理しないでやってほしいんだ。 柚月からも、そう言付かってる。」 確かに…そうだ。 柚月さん、みんなの前では何もないように振舞っていた。もちろん、俺の前でも。 「…わかりました!ご配慮ありがとうございます。 体調によっては、またご迷惑をお掛けすると思いますが…申し訳ありません。 よろしくお願い致します!」 ホッとした顔の部長は、今後の仕事の配分を説明してくれた。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!