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うれしい知らせ2⑦
俺は自分のデスクに着くと、中田部長の出社を待った。
次々と他のメンバーが出社してくる。
「おはようございます!」
「おはよう!今日もよろしく!」
「はいっ!こちらこそ。」
『おはよう』の挨拶があちこちで飛び交っている。
「おっはよーーっ!!」
一際大きな声で入って来たのは中田部長だ。
俺は部長の所へ飛んで行って
「部長、おはようございます。
朝から申し訳ありません!ちょっとお話が…」
「おはよう!うん、俺も話があるんだ。
…えーっと…会議室行こうか。」
促されて後へ続く。
「で?君の話は?イイ話だろ?」
悪戯っ子全開の部長の微笑み。
もしかして、知ってる?
「あの、実は…妊娠がわかりまして…」
「うん!知ってる!おめでとう!
うちの柚月も大喜びだったよ。
でもさ、君から直接聞くまでは…って連絡するのを我慢してるみたいだから、良ければ後で連絡してやってくれないか?
夕べ…継からラ◯ンがあってさ、あいつ、盲目的に君のこと愛してるからさ、あれやこれやと煩くって…
無理のないシフトを考えたんで、その話をしようと思ってたんだよ。」
継ったら…どこまで過保護なんだ!?
俺に黙ってそんなことを…
黙りこくった俺に中田部長は
「柚月を見てたから、どれだけ大変だったかわかるだろ?
だから、自分の身体を第一に考えて、無理しないでやってほしいんだ。
柚月からも、そう言付かってる。」
確かに…そうだ。
柚月さん、みんなの前では何もないように振舞っていた。もちろん、俺の前でも。
「…わかりました!ご配慮ありがとうございます。
体調によっては、またご迷惑をお掛けすると思いますが…申し訳ありません。
よろしくお願い致します!」
ホッとした顔の部長は、今後の仕事の配分を説明してくれた。
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