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準備品⑤

まさしく『女子会』を繰り広げ 「詩音君、継は仕事で遅くなるんでしょ? このまま、うちでご飯食べて行きなさい。 継も呼ぶから。」 「えっ、ご迷惑じゃないですか?」 「迷惑なんかじゃないよ!来てくれたら俺も うれしい。 ね、お義母さん!?」 うんうん、とお義母さんが頷いている。 二人から、ほわほわと優しい匂いがした。 「お義父さんにお礼を言わなくちゃ…甘えちゃいます!」 「「やったぁ!」」 ふふっ とお義母さんは微笑むと 「さぁ、何食べたい?何でも作るよぉ〜」 「煮物!お義母さんの煮物食べたいですっ! ポテトサラダもっ!」 「あはっ、気に入ってくれてるんだ。 良かったぁ。 よーし、後は任せてね!」 そのままデパ地下で足りない物を買って、仲良く三人で家路に着いた。 「「「ただいまーーっ!」」」 「おっ、お帰り!三人揃ってご機嫌だね。」 右京さんと俺は、玄関まで迎えに来てくれたお義父さんに 「お義父さん、散財させてすみません。 でも、とってもうれしかったです! 全部揃えていただいてありがとうございました!」 「お義父さん、お気遣いありがとうございました。 甘えてしまって…全部揃えていただいてすみません。 大切に使わせていただきます。」 それぞれにお礼を言うと、お義父さんは擽ったそうに照れながら 「俺がしてあげれるのは、こんなことぐらいしかないから。 二人とも身体を大事にして、元気な子を産んでくれよな。 さぁさぁ、早く入って!」 右京さんと顔を見合わせて くすりと笑うと、お義母さんの後を追い掛けて、キッチンへ向かった。

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