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準備品⑦
拝啓
朝夕冷え込む季節になりましたね。
お身体はいかがですか?
あなた方の吉報に、我が息子のことのようにうれしくて、大喜びしました。
おめでとうございます。
図々しいお願いが二つあります。
一つ目は
まだ先ですが、お宮参りのお衣装は、ぜひ私達に準備させていただきたいの。
詩音は、ご縁があってそちらの継さんの元に嫁いで、右京さんにも、とても良くしていただいていると聞いています。
お心遣い本当にありがとうございます。
目に付くことがあったら、しっかり叱ってやって下さい。
二つ目は
勝手な申し出ですけど、我が家をあなたの実家だと思ってほしい。
ダンナ様と喧嘩したら、いつでもいらっしゃい。逃げ場が増えるのはラッキーよ。
麻生田のお母様が近くにいらっしゃるから、安心でしょうが、どうか遠慮なく私達にも甘えてほしいです。
因みに
我が家の自宅は
◯◯ー◯◯◯◯ー◯◯◯◯
私の携帯は
◯◯◯ー◯◯◯◯ー◯◯◯◯
主人が『自分のも書いてくれ』と煩いのでついでに。これは無視していいです。
◯◯◯ー◯◯◯◯ー◯◯◯◯
どうかお身体を大切に。
足元を暖かくして冷やさないようにね。
落ち着いたらぜひ遊びに来て頂戴ね。
あなたのもう一人の母 里奈子より
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