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不満 side:継④
上擦った声で尋ねた。
「詩音…これ…」
「…シャワー…シャワー浴びてきて…」
か細い小さな声で詩音が答えた瞬間、俺は猛ダッシュでバスルームへ飛び込んだ。
服を引き千切らんばかりの勢いで脱ぎ散らかし、頭からお湯を被って、念入りに下半身を洗った。
急いで髪を乾かし、素っ裸のまま、またダッシュで愛しい詩音の元へ馳せ参じる。
「…詩音…」
壁を向いて布団を被った詩音に声を掛け、そっと背中側から布団に滑り込むと…
滑らかな肌が直接当たった。
(うおぉーーーっ!詩音も裸じゃないかっ!)
鼻血が出そうなくらいに興奮度はMAXになり、僅かばかりに残った理性で、ゆっくりと後ろから抱きしめた。
ああっ!!!
この感触、この匂い!
頸を舐め上げ、耳の後ろをすんすんと嗅ぎまわる。
「…継…擽ったい…」
「詩音…詩音…ああっ、俺の詩音…」
吸い付くような肌が気持ち良くて、抱きしめながらも身体中を手の平で撫で摩っていく。
「あのっ、あのね…香川先生がね?」
その頃、俺は詩音の身体を撫でるのに夢中になっていた。
「…ん?」
なでなでなで すりすりすり
「『夫夫生活は普通でいい』って…お腹が張ったり、痛くなったりしたらすぐ止めればいいからって…
それでね…
継にちゃんと綺麗にしてから入れてもらいなさいって…
それから…
必ずスキンをつけてから、って」
そこまで言うと、詩音は顔を覆ってしまった。
胸がきゅうっと締め付けられた…
俺は身悶えしながら詩音を抱きしめた。
かわいい、かわいい、かわいいっ!!!
犯罪級にかわいいっ!!!
詩音がかわいくていじらしくて泣きそうになった。
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