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満喫①
少しずつ大きくなっていくお腹を抱え、マタニティライフを順調に過ごしていたある日、右京さんから電話があった。
「詩音君、こんにちは!元気?」
「お陰様で元気で順調です!悪阻も終わってご飯も美味しいし!」
「それは良かった!
実はね、昨日検診に行った時にさ『マタニティ ヨガ』のパンフレットがあって、面白そうだったから、もし良ければ詩音君も一緒にどうかなーって。
あ、興味無かったら無理しないで断ってくれていいからね!!」
「マタニティヨガって何ですか?」
「えーっとね…『妊婦(夫)さんの心と身体と呼吸を整えて、リラックス効果を得ることができます。
お産の時にも呼吸法が役に立ちますよ。』って書いてあるんだけど…
俺も見たことないからよくわかんないんだ。」
「へぇーっ…何か面白そう!
右京さん、一緒に行きましょう!
二人なら怖くないかも。」
「ホント!?じゃあ、申し込みするね。
平日の14時から15時ってなってるんだけど、いつがいい?
お仕事休める?」
「身体に無理のないシフト組んでもらってるんで、お休みの日もあるんです。
えーっと…来週の火曜日、どうですか?」
「来週の火曜日…ぜーんぜん大丈夫!
用意するものとか注意事項かいてあるから、後でそれ送るね。
あ、お義母さんに話したら、丁度買い物もあるから乗せて行ってあげるって!
詩音君の家まで行くから待っててね。
時間もお義母さんと打ち合わせしてから後で送るから。
えへへっ。楽しみ〜!
じゃあ、また連絡するね!」
マタニティヨガかぁ…
継が帰ってきたら、一応言っておこう。
後で知ったら『俺に黙って』とか何とか言って拗ねるから。
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