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満喫③

継は口の端をきゅっと上げてニヤリと笑うと 「一応聞いてみたけど…『NO』だと言う詩音の意見は却下だな。 …優しくするから…お願い…」 ぶわりと“懇願”の匂いが俺を包み込む。 俺様継様から一転、甘えるような困ったような顔…俺は、継の…この顔には弱い。 それを知っててやってくるんだ。 ズルい。 俺の番はズルい。 チビちゃんは…大人しい。 多分ぐっすりと寝てるんだろう。 今なら…大丈夫かな… 「…優しく…して下さいね…」 その言葉に飛び上がらんばかりに喜んだ継は 「当たり前じゃないかっ! 飛びっきり優しく…あ…チビちゃん起こさないようにするから…」 すっかり戦闘モードで……しまった…俺は即座に後悔した。 うきうきわくわく すっかりご機嫌な継に横抱きにされた。 うわっ そのまま、寝室へ連れて行かれる。 俺をそっと横たえた継は、さっさとズボンと下着を一緒に脱ぎ、俺の服も取っ払って、真っ裸にした。 咄嗟に、少し膨らんだ胸とお腹を両手で隠すと 「ダメ。見せて!」 「嫌ですっ!体型も変わっちゃって、恥ずかしいから見せたくないですっ!」 思いっ切り拒絶すると、途端に項垂れた。 「俺を…俺だけを愛してくれて、俺の子供を宿してくれて。 そんな愛しい俺の詩音の身体は、どんなに変わっても愛おしいんだ…お願い、全て見せて…」 撫で摩る手の平が熱い。 「…継…あっ…っ……」 「詩音…かわいい…愛してるよ…」 耳元でささやかれる愛の言葉に、涙が出てくる。 「泣かないで、俺の詩音…」 目尻の涙を吸い取られる。

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